宮崎駿監督ジブリアニメ作品「ハウルの動く城」の原作『Howl’s Moving Castle』を読みました。
けっこう読みごたえあります。英語中級レベル~の人におすすめ。
Howl’s Moving Castle
日本語版『魔法使いハウルと火の悪魔』
Howl’s Moving Castleのあらすじ
帽子屋の娘ソフィーは、3人姉妹の長女。
ある日、「荒地の魔女」に呪いをかけられ、90歳の老婆になってしまう。
この家にはもう住み続けることはできない…。ソフィーは帽子屋を出ていき、魔法使いハウルの城に逃げ込む。
ソフィーは掃除婦としてハウルの城に住み込み、呪いを解く方法をみつけようと決める。
Howl’s Moving Castleを読んで
ジブリアニメ『ハウルの動く城』は、原作に準じて制作されているようですが、違いが多くあります。
物語前半は比較的原作に準じているが、後半は原作には無かった戦争が付け加えられるなど全く違った展開になっている。原作者のジョーンズは「ハウルの性格を変えないように」とだけ注文をつけ、映画の感想を「とても素晴らしかった」「宮崎は私が執筆したときと同じ精神で映画を作った」と語っている
引用:wikipedia
アニメとはちがう原作について、すこしだけ紹介します。
ハウルの弟子、マイケル
アニメでは、ハウルの弟子として少年「マルクル」が登場します。しかし原作では、15歳の「マイケル」です。
マイケルと、火の悪魔カルシファーは、ハウルの恋についてソフィーに愚痴をこぼします。
ハウルに泣かされた女の子がやってきたときに、ハウルの代わりに対処しなければならない2人の会話が面白い(訳はわたしなりです)
“..But the worst is when the girl herself finds out where Howl lives and turns up at the door,crying and miserable. Howl goes out through the back door and Calcifer and I have to deal with them all.”
“I hate unhappy ones,” Calcifer said.”They drip on me. I’d rather have them angy.”
「悲しんでいる女の子は嫌いだよ」カルシファーが言った。「おれの上に涙をポロポロこぼすからさ。怒っている方がよっぽどいい」
アニメのマルクルより、ちょっと大人なマイケル。彼の恋の行方も、原作では楽しむことができますよ。
ハウルとソフィーの関係
原作の魅力は、ハウルとソフィーの関係が、アニメよりもじっくり描かれているところ。
アニメでのハウルとソフィーは、魅かれあう関係になるまでの展開が早かったですが、原作の2人はまったく違います。なによりハウルは、ソフィーの妹に目をつけていました。
女の子好きで気分屋なハウルに、ソフィーは皮肉を言ってばかり。ハウルも、いちいち口出しするソフィーに対して、「姉さんにそっくりだ」と言い返します(笑)
美のケアのために、2時間も風呂に入るハウル(笑)マイケルは、ソフィーにこう言います。
“The day Howl forgets to do that will be the day I believe he’s really in love, and not before.”
お互いを恋愛対象と全くみていないハウルとソフィー。最終的にどうなるのかはお楽しみです。
姉妹編
『魔法使いハウルと火の悪魔』の姉妹編として、『Castle in the Air(アブダラと空飛ぶ絨毯)』、『House of Many Ways(チャーメインと魔法の家)』があります。
主人公は別人物ですが、ハウルやソフィーも登場するので、『ハウルの動く城』シリーズとして出版されています。
Castle in the Air(原書)
アブダラと空飛ぶ絨毯(ハウルの動く城2)
House of Many Ways(原書)
チャーメインと魔法の家 (ハウルの動く城3)
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