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洋書の多読におすすめ『Number The Stars ふたりの星』

『Number The Stars ふたりの星』を読みました。

第二次世界大戦のとき。ナチス占領下のデンマークで、ユダヤ人の親友やその家族を助けるために行動した10歳の少女と、勇気ある大人たちの物語です。

著者は、ロイス・ローリー。この作品は、アメリカで最も優れた児童文学作家に与えられるニューベリー賞を受賞しています。

難易度が易しい英語なので、さらっと読めます。洋書の多読におすすめです。

Number The Stars

児童文学作家ロイス・ローリーの作品

著者であるロイス・ローリーは、アメリカで最も優れた児童文学作家に与えられるニューベリー賞を2度受賞しています。

もうひとつの受賞作品、『The Giver』はとてもおすすめで、記事も書いています。ぜひ読んで下さい。

»洋書の多読におすすめ『The Giver ギヴァー記憶を注ぐ者』

Number The Starsのあらすじ

AnnemarieとEllenは親友だ。Annemarieの妹、Kirstiと3人でよく遊んでいる。

AnnemarieとKirstiはデンマーク人で、ブロンドの髪をしている。Ellenはユダヤ人で、暗い色の髪をしている。

AnnemarieとEllenの家はご近所同士なので、互いの両親も仲が良かった。

AnnemarieとEllenの母親たちは、「コーヒータイム」と称して、湯に少しのハーブを入れたものを飲みながらおしゃべりした。ナチスに占領されたデンマークには、もうコーヒーがなかったのだ。

ある日とつぜん、いつも通っているボタン店が閉められていた。ユダヤ人が経営する店を閉めるように、ドイツが指令をだしたのだ。店主のHirschさんは、ユダヤ人だった。

それから、ユダヤ人はみなどこかへ連行されることが決まったと、Peterが教えてくれた。Peterは、Annemarieの死んだ姉の婚約者で、身の危険を冒して情報をもってきてくれる。

Annemarieの両親は、Ellenをかくまうことを決める。Ellenの両親は、Peterが安全な場所に連れて行くことになった。

Annemarieと大人たちは、命をかけてEllenやその他のユダヤ人たちを安全な場所に移すために行動する。

Number The Starsを読んで

本当の勇気とは

Annemarieの父は、「おまえは勇気ある子だ」と言いました。

Annemarieはこう答えました。「わたしはそうしなきゃと思ったから行動しただけ。」

彼女は、自分に勇気があるなんて考えてもいなかったし、自分がそうしなければ、Ellenたちを救うことができないという思いだけで行動しました。

「それが本当の勇気だよ」という彼女の父の言葉にうなずきました。

Annemarieがさいごに知ったこと

戦争が終わり、Annemarieが聞かされた真実には、驚くとともに胸が痛みました。「自分なら、彼らと同じように行動できただろうか」と想像しました。

戦時中、子どもたちを怖がらせないように気遣っていた両親が、物語の最後でつつみ隠さずAnnemarieに真実を語ったことも印象的でした。

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