【翻訳の独学】基礎におすすめの教材は「翻訳の泉」と「英文翻訳術」

Translation

今回は「未経験から翻訳家デビューしたいけれど、基礎学習にあまり費用をかけたくない」といった方に向けてこの記事を書いています。

わたし自身、翻訳の専門スクールには通わず、通信教材とそのほかWebサイトや本で勉強し、翻訳者・翻訳チェッカーとしてデビューすることができました。

もともと英語が好きで、ある程度の英語力は身につけていましたが、「翻訳力」は英語力とは全く異なるスキルが求められます。

「スクールに通わなければ翻訳者にはなれないのではないか?」といくつかのスクールの資料請求をしたことがありましたが、できる限りお金と時間をかけたくないという思いもあり、通信教材で学ぶことを決めました。

加えて、Webサイトや本を使って独学で勉強してきました

この記事では、実際にわたしが使ってみて「これが無料で見られるの?」「こんなに薄い本なのに内容が濃すぎる!」と感じた、 翻訳を独学する方におすすめしたい教材である以下の2つをご紹介します。

  • 翻訳の泉:Webサイト
  • 英文翻訳術:本

ひとつずつご紹介しますね。

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翻訳の泉

翻訳の泉
まずは、翻訳に役立つ文法を学べるWebサイト「翻訳の泉」をご紹介します。

「翻訳の泉」は、翻訳学校サンフレアアカデミーの学長である岡田 信弘氏が監修した翻訳学習サイトです。

すべて無料で読める

文法項目別に第1回〜第30回までにわたって、 英文和訳において多くの翻訳者がミスを犯しがちなポイントがまとめられています。

「英語力がある程度あるから翻訳家への道もすぐそこだな」と過信していたわたしが思わずギクッと姿勢を正してしまうような指摘もあり、出会えてよかったと思える教材です。

無料であるからといって簡素な内容ではなく、市販の教材に負けないくらい充実しています。

目次を少しだけご紹介

  • 第1回 翻訳上達の鍵
  • 第2回 受身の話
  • 第3回 名詞構文の話
  • 第4回 動名詞構文の話
  • 第5回 分詞構文の話
  • 第6回 不定詞構文の話(…以降第30回まで)

例文には科学技術の文が使われていることが多く、少し難しく感じるかもしれません。けれど文法に特化した内容であるため、どの分野の翻訳家を目指す方にとっても学べることが多いです。

わたしは医薬の分野が担当の翻訳チェッカーとして仕事を始めましたが、多くのことをこのサイトで学びました。

このサイトを使ってしっかりと勉強すれば、翻訳するときに「迷う時間」が少なくなります。 正解が一つではない翻訳では迷いはつきものですが、迷う時間を減らすことで調べる作業時間を短縮でき、翻訳スピードがぐんと上がります。

こんなにクオリティの高いコンテンツが無料でネット上にあるなんて、本当にありがたいですね。

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また、同じ著者による技術翻訳の基礎を学べる書籍「翻訳の布石と定石 実務翻訳プロへの道」もあります。技術翻訳を専門にしたい方はぜひ。

英語力はある程度身につけたけれど翻訳は一からのスタートだという方は、まずはこのサイトや書籍での独学を始めることをおすすめします。

英文翻訳術

次にご紹介するのが「英文翻訳術 」(ちくま学芸文庫)という安西徹雄氏の本です。

小さくて薄い本なのに、内容が濃すぎる教材です。 英文翻訳における基本的な技術について詳しく丁寧に解説していて、文系、理系を問わず翻訳者を志す人にとっては必読書です。

とにかく例題が多いのが特徴

「例題に対する良くない訳→なぜその訳が適切ではないのか→正しい訳の紹介→さらに深堀りして読み解くコツの紹介」がまとめられており、分かりやすいのです。

「簡単に見える文章でも、これだけ考えて訳すことが大切なんだ」 と感じさせられます。単語1語の訳に対してさえ「なぜその訳になるのか」を明確に説明できるまで落とし込むことが必要なのだと学びました。

例題は短文、長文が豊富に取り上げれています。安西氏が翻訳学院で教えていた時に使用した例題と受講生の答え、その答えに対するコメント、さらに安西氏の訳の紹介も多くあります。

受講生の答えが「わたしもこんな訳にしてしまってる!」と思うものが多かったです。また、受講生の答えに対する安西氏のコメントが、自然な訳に困るところを的確にいい当てているような感じでした。

この一冊でどれだけのことを学べたかわかりません。 翻訳の勉強をはじめて間もないころにこの本で学べたことは、本当にありがたかったと感じています。

まとめ

翻訳を学べるサイトや本は多くありますが、特に良いと感じたものをご紹介しました。

英語が中級レベルであったとしても、翻訳の経験がないのであれば、「翻訳初心者」です。わたし自身まだ駆け出しの翻訳者・翻訳チェッカーですが、すでに仕事において、ご紹介した教材で学んだことを活かすことができています。

翻訳の勉強は孤独になりがちですが、これらの教材が素晴らしい先生となってくれるはずです。

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