【翻訳者になる方法】まずは「翻訳チェッカー」になるのがおすすめ

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英語が好き。翻訳者に憧れる。

でも…

  • 翻訳者になるのはハードルが高そう
  • 翻訳者のトライアルを受けても合格しない

こういった人は、まず「翻訳チェッカー」からスタートすることをおすすめします。

この記事を書いているわたしは、副業として翻訳と翻訳チェッカーの仕事をしています。

以前のわたしは、翻訳者になりたくて「TOEIC900点以上とってるんだし、大丈夫だろ!」と、翻訳者の求人に手当たり次第に応募していました。

でも現実は以下のとおり。

  • 「翻訳実務経験必須」、「関連する業種での経験必須」という条件ばかり
  • トライアルのレベルが高すぎる

そんな時に、ある翻訳会社のチェッカーの求人を見つけ、トライアルを経て採用されました。

この記事では、翻訳チェッカーとは?といったことから仕事の内容、翻訳チェッカーになる方法までご紹介します。

翻訳チェッカーになるメリットとデメリットに関する記事は以下をどうぞ。
»【翻訳チェッカー】になるメリットとデメリット

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翻訳チェッカーとは?

翻訳チェッカーとは?
翻訳チェッカーは、翻訳された文書(訳文)を原文と突き合わせて確認する人のことをいいます。

翻訳チェッカーは「校正者」ではない

「翻訳をチェックする人」というと「校正者のこと?」と思う人もいるでしょう。
でも校正者とは異なります。

校正者と比べて、翻訳チェッカーに求められる英語力はそれほど高くありません。
でも、同等の英語力がある方が仕事がしやすいことはたしかです。

翻訳チェッカーは「校正者」とどう違う?

たとえば、校正者は訳文に大きな抜けがあった場合に訳の補充を行います。
チェッカーの場合は「訳抜けがある」という指摘をするのみです。

簡単な訳抜けの場合は補充しますが、必須ではありません。

また、校正者がチェックする項目で、チェッカーは見なくてよいものもあります。
たとえば固有名詞のスペルなどです。

では、翻訳チェッカーが仕事を受ける流れと、どのようなチェックをしているのかをご紹介します。

翻訳チェックの仕事を受ける流れ

わたしが契約している翻訳会社の場合、以下のような流れで仕事を受けます。

  1. 案件相談
  2. 作業可or不可の回答
  3. 作業
  4. 期限までに納品

ひとつずつみていきましょう。

案件相談

翻訳コーディネーター(営業担当)から、「こういう案件があるんだけど、受けられる?」と、チェッカーに相談がきます。

相談はメールで届きます。
「日中の電話応対が可能」と事前に伝えていれば、電話での案件相談もあるようです。

チェックする翻訳文書のワード数やチェック内容、納期について確認します。

作業可or不可の回答

チェックの内容、納期などを確認して、受けられる案件であれば受けます。

納期は特にしっかりと確認します。
無理があるなら、引き受けるべきではありません。

納期直前になって「間に合いそうにないです」だと、かなり迷惑をかけるからです。

難易度は心配する必要なし

「自分のレベルをはるかに超えた案件では?」という心配は不要です。

チェッカーになってすぐに研修期間があり、いくつか課題を受けます。
じっさいの案件は、基本的には研修中に取り組んだ課題と同じようなものです。

研修で経験のない案件は、その旨を教えられたうえで受けるかどうかの相談がくるので、その時に決めればよいでしょう。

いずれにせよ、不安なことがあれば担当の翻訳コーディネーターに相談できるので、恐れる必要はありません。

作業

「作業が可能」と伝えた場合は、作業を開始します。
どのようなチェックをしているのかは、のちほど書きます。

期限までに納品

指定された期限までに、納品します。

チェックした結果、「どこにも修正点はみあたらない」こともあります。
その場合は、修正点がない旨をコーディネーターに伝えます。

どのようなチェックをしているのか

翻訳チェッカーがチェックをするのは、「校正者による作業が完了した訳文」です。

ただ、案件によって校正がないことがあり、その場合は翻訳者が作業したものを翻訳チェッカーがチェックすることになります。

チェックするのは以下のような項目です。

  • 原文と訳文が対応しているか
  • 数字の間違い
  • スペルミス
  • 訳抜け
  • 大文字・小文字の不統一、全角・半角の不統一
  • 文字装飾
  • 余計なスペース・改行
  • 図表の抜け・レイアウト

まず、原文と訳文が対応したものであるかを確認します。
間違っていれば早めに翻訳コーディネーターに知らせる必要があります。

また、段落単位の大きな訳抜けを発見した場合も、はやめに連絡します。
翻訳者に、訳を補充してもらう必要があるためです。

数字のミスにも注意を払う

たとえば医薬に関する文書の場合、数字は検査値、用量を表していることが多いです。
なので、数字もくまなくチェックします。

研修で見逃したところ

わたしの研修時の経験をお話すると、細かいスペルミスや数字のミスを修正したのに、表が一つまるっと抜けていることに気づかなかったことがありました。

「なぜ見逃した?」と自分のミスに驚いた覚えがあります。

1ページ目から細かいところをじっくりチェックしていくと、大きなミスを見逃しがちになります。
まず全体をさっとチェックしてから細かいところをみていくのがいいと学びました。

研修時ならまだしも、実際の仕事となると、自分が作業したあとはチェックが行われずクライアントに納品となる場合も多いので、見逃しは許されません。

未経験から翻訳チェッカーになるには?

未経験から翻訳チェッカーになるには?
未経験から翻訳チェッカーになるための方法と、必要な資格やスキルをみていきましょう。

求人をみつけてとにかく応募

翻訳会社のWebサイトをみたことはありますか?
一般の企業と同様、どこかに採用情報が掲載されているはずです。

翻訳者や校正者は、在宅フリーランスとして常時募集していることが多いでしょう。
その中に「翻訳チェッカー」の求人があれば、とりあえず応募してみましょう。

翻訳チェッカーの場合、翻訳者よりもハードルが低く、未経験者でも採用されやすい求人が少なからずあるものです。

みつけたら、かたっぱしから応募すべしです。

なぜなら、「一社に応募→採用されず→落ち込む→さぁ次応募、どっこいしょ」…としていては永遠に決まらないからです。就職活動と同じです。

応募から採用までの流れ

わたしは以下のような流れで採用が決まりました。

  1. 求人を見つける→同時に複数社に応募する
  2. (書類選考を経て)1社から連絡がくる
  3. トライアルを受ける
  4. 合格

書類選考→トライアル

基本的には、書類選考+トライアルで採用が決定することが多いでしょう。

書類選考は英語のスキル、これまでの職務経験、パソコンスキル、使用しているパソコンのOSなどについて記載した応募書類でおこなわれます。

書類選考に通過するとトライアルがメールで送られてくるので、期限内に提出します。
トライアルの結果で最終的な採用が決まります。

翻訳チェッカーになるために必要なスキルと経験

必須のスキル

以下のスキルは必須です。

  • Word、Excelの基本操作スキル
  • フォルダにパスワードをかけて圧縮など、基本的なパソコンスキル

Word、Excelの基本操作スキルは必須です。

翻訳会社によるところはあるかもしれませんが、翻訳内容の修正をWordやExcelに直接入力していくためです。

「変更履歴を記録する」「コメントを挿入する」「表の罫線の挿入」などはできるようになっておきましょう。

「うっかり」は許されない

また、翻訳チェックを終えた資料を送付するときは、パスワードを設定した圧縮フォルダをメール送信する場合もあります。

翻訳というのは、クライアントの大切な資料を預かって作業をするわけですから、情報はしっかりと守る必要があります。

「うっかりパスワードをかけ忘れた」「メールを誤送信した」などは許されません。
基本操作ばかりですが、確実にできるようにしておきましょう。

あるといいスキル、経験

以下の2つは必須ではありません。
でも、あればアピールポイントになります。

  • TOEICなど英語力を証明できるもの
  • 医療・法律・特許・ITなど、翻訳する分野に関連する業界で働いた経験

翻訳チェッカーになるための資格というのはありませんが、わたし自身でいうとTOEICのスコアはアピールポイントでした。

また、勤務している会社が医薬関連なので、応募書類に記入しました。そして医薬の分野がメインの担当として採用されました。

医療・法律・特許・ITなど、翻訳にはあらゆる分野があります。
「自分の経験・知識が活かせる分野はあるか」を考えてみてください。

プログラマーやWebデザイナーなどIT関係の仕事をしていた、特許事務所で働いた経験がある、大学で法律を学んだ、など。

あるいは、「将来どの分野の翻訳者になりたいか」という視点で考えてもいいでしょう。

翻訳チェッカーのトライアル

校正者と同じだった

トライアルは校正者と同じでした。
これは応募する翻訳会社によりけりかもしれません。

チェッカーとして応募しているわけですから、トライアルの結果が校正者と同じレベルである必要はないでしょう。

いずれにせよ、翻訳者ほど高い英語力を求められるわけではありません。

応募する前にあきらめない

現時点で英語のスキルにあまり自信のない人であっても、気にせず応募してみましょう。

「パソコンがない」だとさすがに厳しいですが、英語に自信がないという理由でチェッカーへの応募をあきらめるのはもったいないです。

応募書類を書いていると「なんかダメそうな気がする…」という気持ちになることもあるでしょう。

けれどとりあえずチャレンジしてみてください。
応募してみなければ、採用はあり得ないのですから。

まとめ

未経験から翻訳者をめざす人にとって、翻訳の求人に応募することはときに難しく感じます。

でも「翻訳チェッカー」の仕事からスタートすると、その後の翻訳者へのステップアップがしやすいかもしれません。

あくまでステップアップの手段

「翻訳チェッカーになれば自動的にいつか翻訳者になれる」なんてことはありません。

あくまで「翻訳者になるまでの道のりのひとつ」なので、翻訳者になるための努力は継続したいものです。

わたしはクラウド翻訳サービスでときどき翻訳をしています。
以下の記事も参考にしてみてください。
»【翻訳の副業】体験談:クラウド翻訳サービス「訳す YAQS」

わたしは、オンラインで翻訳を学んだ経験があります。以下の記事を参考にしてください。
»※体験談【HiNative Trek】で約1年間学習した感想・効果



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