【医薬・医療翻訳の独学におすすめ本】『よくわかる医薬品業界』

医薬医学

今回は、以下のような人向けの記事です。

  • これから医薬・医療翻訳を勉強しようと考えている
  • 医薬・医療翻訳者になるために必要な知識を知りたい

長尾剛司氏著『よくわかる医薬品業界』という本をご紹介します。
医薬・医療翻訳を独学している、これからしたい人におすすめしたい一冊です。

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『よくわかる医薬品業界』

医薬品業界がわかる本

医薬・医療翻訳者を志すなら、医薬品にかかわる業界を知ることは大切です。

タイトルそのまんまですが(笑)、この本では医薬品業界について、初学者でもわかりやすい言葉で説明されています。

「医薬品って、どうやって創られているんだろう?」、「研究から販売まで、どれくらいの期間でお金はいくらかかるんだろう?」、「MRやMSってどんな仕事?」などなど。

医薬品業界で2年以上働いているわたしでさえ、この本を読んで新しく学べたことが多くあります。

『よくわかる医薬品業界』内容紹介

どのようなことを学べるのか、内容をご紹介します(すべてではありません)。

1章:医薬品業界の概要

  • 医薬品とは
  • 医薬品にかかわる人々

医薬品は、わたしたちが生きていくうえで欠かせない存在になっています。

創る人、売る人、運ぶ人、学ぶ人、買う人、使う人…たくさんの人が医薬品に関わっています。それぞれの関わり方について説明されています。

2章:薬剤師について

  • 薬剤師のはたらきかた
  • 薬科系大学について

医薬品を調剤する薬剤師。彼らの仕事は調剤だけにとどまりません。薬剤師の仕事の基本や、理想と現実について説明されています。

3:薬を創るしくみ

  • 医薬品創りの基本
  • 研究
  • 開発
  • 生産

「医薬品って、どうやって創られているんだろう?」というのは、医薬・医療翻訳を学ぶ人がもっとも知りたいところではないでしょうか。

日本では、医薬品の開発に9年以上、約1千億円以上がかかるといわれているそう(市販後も副作用の調査などを含めると10年、20年です)。

医薬品がどのように研究され、創られているのかを知ることができます。

4章:薬を売る

  • 医薬品販売の基本
  • 製薬企業
  • MRについて
  • 医薬品業界のマーケティング

MRという言葉は知っているけれど、「Medical Representative:医薬情報担当者」を指すということを知っている人は少ないでしょう。

医師の適正な医薬品の使用と、自社製品(医薬品)の普及を促すMR。とても責任ある仕事なんです。

ここでは、MRについて、また医薬品業界のマーケティングについて知ることができます。

5章:医薬品卸の役割

  • 医薬品流通の基本
  • 医薬品卸
  • MSの仕事

医薬品の流通のしくみを知っておくことは大切です。

製薬会社から出荷された医薬品は、医薬品卸を通じて病院や薬局で販売され、わたしたちが手に入れられるようになります。

医薬品卸において欠かせない存在である、MS(Marketing Specialist:マーケティング・スペシャリスト)についても知ることができます。

6章:薬の選択

  • 医薬品を選ぶしくみ
  • 病院
  • 保険薬局

医薬品を「選ぶ」医師や薬剤師は、医薬品の効能や副作用を知った上で、患者の意志を尊重し、わかりやすい説明で選択肢を提示しなければなりません。

病院や保険薬局における医薬品の選択について知ることができます。

7章:医薬品への対価

  • 薬代のしくみ
  • 保険者と被保険者

医療費全体における薬剤費はどのように決められているのか、保険者と被保険者ではどのように違うのかについて知ることができます。

8章:これからの医薬品業界

  • 薬科系大学
  • 医薬品販売の変化

これまでは、申請などにかかる期間の違いから、同じ薬でも国によって発売までの時期が異なっていました(ドラッグ・ラグといいます)。

そのズレを解消するため、複数の国で同時に開発治験おこなうことで(国際共同治験)、薬を必要としている人々にいちはやく届けられるようになりました。

さらに、これからはAIの導入によって、医薬品業界も大きく変わっていくことが予想されます。

ここでは、医薬品販売の変化を知ることができます。

まとめ:医薬・医療翻訳の入門におすすめ

紹介した項目がすべてではありません。

医薬・医療翻訳を学ぶ人が知っておきたいことが盛りだくさんの内容になっているので、ぜひ手元に置いておくことをおすすめします。

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