今回はフランスの映画『BPM ビート・パー・ミニット』をご紹介します。
舞台は1990年初頭のパリ。
エイズ患者やHIV陽性患者のために命懸けで闘ったグループ「ACT UP」。そのメンバーは、情熱的に人を愛し、懸命に生きた若者たちでした。
第70回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門グランプリ受賞作品です。
『BPM ビート・パー・ミニット』あらすじ
画像引用元:IMDb
青年ナタンは、エイズ患者とHIV陽性患者のために活動しているグループ「ACT UP Paris」の集会に参加した。初めての参加だ。
1990年初頭。ゲイや薬物常用者などの間でエイズが急速に広がっていた。「ACT UP」のメンバーには、多くのHIV陽性患者の若者がいた。
性的マイノリティへの偏見、国や製薬会社の誠実とはいえない対応。メンバーたちは、もどかしさと苛立たしさを抱えながら抗議を続けた。
集会のまとめ役であるチボーたちと、過激な行動に出るべきだというショーンたち。メンバーの間でも意見の食い違いがでていた。
ある日、授業中のハイスクールに乗り込み、10代の若者たちへ避妊具の大切さを訴えたナタンたち「ACT UP」のメンバー。
ひとりの女子学生が、「わたしはゲイじゃないから、必要ない」と言い放ったとき、とつぜん見せつけるようにショーンがナタンにキスをした。
あきれたように立ち去る女子学生。しかし、ナタンはその瞬間にショーンに恋をした。やがて愛し合うようになったふたり。ナタンはHIV非陽性、ショーンは陽性だった。
ナタンと同じく「ACT UP」に新しく入ったジェレミーが、集会の休憩中に鼻血を出した。
HIV陽性である彼の体調は急速に悪化し、間もなく亡くなった。メンバーは彼の写真を持って、エイズに関する人々の無知の危険性を訴えながら街を歩いた。
彼らには時間がない。だから、命懸けで訴える。
『BPM ビート・パー・ミニット』を観て
画像引用元:IMDb
「ACT UP」立ち上げからの主要メンバーであり、集会でも対立を恐れずに発言したショーン。グループで目立つ存在の彼が、HIV陽性患者であるということをさまざまなシーンで確認させられるたびに辛かったです。
口内ガンジタを気にしてキスを拒むショーンに、それでもキスをするナタン。街での活動中も、駆けつけた警官に取り押さえられるショーンを気遣っていました。
HIV陽性者の命がけの訴えにもかかわらず、新薬に関する情報開示を拒む製薬会社と、エイズの危険性を周知させようとしない政府の対応にはもどかしさしか感じません。
「ACT UP」は実在する団体であり、この作品は監督ロバン・カンピヨ
自身の体験に基づいています。
世界中の人に観てもらいたい作品です。
すこし前の記事で紹介した映画『ノーマル・ハート』も、同じくエイズ感染者とHIV陽性者のために闘う人々の物語です。ぜひ観てください。
»おすすめ洋画紹介『ノーマル・ハート』
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