『メアリー&マックス』という、オーストラリアのアニメーション作品を観ました。
クスっと笑え、ちょっと悲しいけれど心あたたまる映画を観たいなぁ、という気分な人は、ぜひ。
メアリー&マックス
粘土のアニメーション
物をすこしずつ動かして撮影するのはストップ・モーションアニメです。中でもこの作品は、粘土で作られた物を動かしているので、「クレイ・アニメ」といわれれています。
ストップ・モーションアニメの制作の様子をテレビで観たことがあります。とても時間と手がかかる、大変な作業です。
そのぶん、作品はあたたかみのあるかわいらしい雰囲気になります。
メアリー&マックスのあらすじ
オーストラリア在住の8歳の少女メアリーと、アスペルガー症候群患者であるアメリカ在住の中年男マックスの物語。
2人の共通点は、友だちが欲しいと思っていること。2人とも、孤独だった。
文通友達として、手紙やお菓子を通して心を通わせてきた2人。会ったことはないけれど、時を経るごとに、互いにとってかけがえのない友人になった。
メアリーは大学に進学し、人の心の研究を始めた。マックスを研究対象としたアスペルガー症候群に関する卒業論文は出版され、高く評価された。
愛する人との結婚生活、社会的な成功。ずっと孤独だったメアリーの人生のなかで、いちばん幸せだった。
しかし、メアリーから送られた本は、マックスの心を大きくかき乱した。怒り、裏切られた気持を示す手紙を送ったマックス。
メアリーは自ら本を廃盤とし、家に引きこもるようになった。他に愛する人ができた夫は、家を出て行ってしまった…
メアリー&マックスを観て
心あたたまる2人の友情
アルコール依存症の母と、自分に無関心な父。学校ではいじめられて友だちもいない孤独なメアリー。そして、自分の感情を表現できず、人との接し方がわからないマックス。
「泣くことができない」と手紙に書いてきたマックスに、自分の涙をビンに入れ送ってあげるメアリーの姿は印象的でした。
メアリーの手紙につづられた言葉は、ときにマックスにとってパニック症状を起こすトリガーとなります。それでも向き合おうとするマックスの姿にも心動かされます。
孤独であるということ以外にはまったく共通点を見つけられない2人。けれど、互いの便りが生きがいであると感じられます。
最後が見どころ
ようやく得た幸せから一転、沼に沈んでいくメアリーを観るのは辛かったですが、この映画をさいごまで観てほしい。
人とうまくかかわることができなかった2人が、少しずつ、確かに築き上げた友情の証がみられるシーンです。
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メアリー&マックスもぜひ観てみてください。