【翻訳の副業】体験談:クラウド翻訳サービス「訳す YAQS」
今回は「翻訳の副業」をテーマに、記事を書きます。
これから副業として翻訳を始めたい方向けです。
みなさんの中には、以下のような疑問をもっている人もいるでしょう。
- クラウド翻訳サービスで本当に稼げるのか?
- どれくらいのスキルが必要なのか?
- どうやってはじめるのか?
- どんな案件があるのか?
- 仕事の流れは?
- メリットとデメリットはなにか?
わたしは、クラウド翻訳サービスである「訳す YAQS」に翻訳者として登録していて、現在5か月目です。
これまでの「訳す YAQS」での体験談と、メリットとデメリットについて、ご紹介していきます。
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他のクラウドサービスと違う「訳す YAQS」の良さ
3つのレベルにわかれているので、翻訳ビギナーも参入できる
カジュアル(初級)・スタンダード(中級)・プロ(上級)の3つにわかれています。
以下のような分け方です。
- カジュアル(初級)…翻訳キャリア2、3年の翻訳者
- スタンダード(中級)…翻訳キャリア5年以上の翻訳者
- プロ(上級)…翻訳キャリア10年以上の翻訳者
たとえば、ランサーズやクラウドワークスといった、有名なクラウドサービスの場合、以下のような人たちが同じ翻訳案件に応募します。
- 3年以上の海外在住経験あり
- 海外留学経験あり
- 帰国子女でバイリンガル
実績のないかけ出し翻訳者の場合、案件を受注すること自体むずかしいです。
発注する立場になって考えてみても、経験の少ない翻訳者に頼むことに対して、少なからずためらいがあると思うのです。
「訳す YAQS」ならまわりも同じ
「訳す YAQS」の場合、レベルごとに案件が紹介されます。
かけ出し翻訳者だからといって不利になることはありません。
「カジュアル」の翻訳者に対しての案件を「プロ」の翻訳者が受けることはないのです。
依頼者も「カジュアルレベルの翻訳者に頼もう」と決めて依頼しているので、気負わずに受注できます。
「訳す YAQS」で本当に稼げるのか?
わたしのは翻訳者として経験の浅い「カジュアルレベル」です。
これから書くことは、他のレベルには当てはまらないこともあるかもしれません。
さて、「訳す YAQS」で本当に稼げるかですが、始めてから4か月が経った現時点では「おこづかい程度」というのが正直なところです。
文字単価は、だいたい0.6~0.7円
ワード数は案件によってさまざまです。わたしがこれまでに受けた案件は18件ですが、長いもので「500ワード」ほど、短いものでは「3ワード」でした(笑)
「カジュアルレベル」において、月に数万円などと稼ぐのは難しいと思っています。
資格は必要なのか?
必須の資格というものはありません。
ただ、TOEICのスコアがある場合はアピールポイントにできます。
通信講座などで翻訳を学んだ経験があるのであれば、さらに良いでしょう。
どうやってはじめるのか?
テストに合格する必要があります。
公式サイトで基本的な情報を入力して送信すると、テストの案内が届くはずです。
わたしはテスト免除でした
わたしの場合、医薬翻訳の通信講座でいい成績をおさめたため「翻訳者として登録しませんか?」という案内がきました。
テストを免除してもらえたので、テストがどのようなものだったかについてはお話することができません。
一度受けてみるのもいいでしょう。
»「訳す YAQS」
どんな案件があるのか?
公式サイトには、カジュアルレベルの場合の案件として「非公式の文章」と書かれています。
具体的には以下の通り
- インターネット…Facebook、Twitter等のSNS
- ビジネス…簡単な短い文、社内メール
- 宿泊施設・観光地…簡単な貼り紙・掲示
わたしが受注したのは、メールの一部、説明書の一部という案件が多かったように思います。
文芸翻訳もあり
小説の一部の翻訳をしたこともあります。「プライベートの発表会で必要なんです」と依頼者がメッセージで教えてくれました。
仕事の流れは?
以下のような流れです。
- 「訳す YAQS」からメールが届く
- 「翻訳を開始する」で翻訳開始
- 締め切りまでに送信する
- 1週間程度で「報酬」に反映される
ひとつずつみていきましょう。
①「訳す YAQS」からメールが届く
「あなたに新しい翻訳依頼が届いています」というタイトルで、「YAQS」からメールが届きます。
「あなたに」と書かれていて嬉しくなりますが、あなただけに届いている訳ではありません。
案件メールは一斉送信です
そのメールに、今回の案件の「依頼者」、「報酬額」、「単語数」などが記載されています。
リンクが貼られていて、クリックすると「訳す YAQS」のページにいきます。受注できる案件が表示されているはずです。
1つの案件を受注できる翻訳者は1人
すでに翻訳者が決定していれば、「現在、受注可能な翻訳依頼はありません」と表示されます。
メールが届くのは同時ですが、早い者勝ちということになります。
②「翻訳する」で翻訳開始
翻訳の内容、作業時間を確認し、ムリがなさそうであれば「翻訳する」をクリックします。
指定されている時間は「納品時間」ではなく、「開始後からの作業時間」です。
早い者勝ちだからといって、すぐに作業ができないのに「とりあえず開始しておこう」としてはしてはいけません。
作業はオンライン上で完結
翻訳欄に入力して送信するので、Wordでの提出などは必要ありません。
数単語の翻訳なら、スマホひとつで完結します。
③締め切りまでに送信する
翻訳をして、作業時間までに送信します。
長めに設定してあるので、あせる必要はないでしょう。わたしは「やばい、間に合わない!」という状況になったことはありません。
ペナルティには気をつけよう
締め切りまでに送信しなければ、ペナルティが課せられるので注意したいところです。
「誤訳」、「訳抜け」もペナルティ対象になることがあります。
わたしはペナルティを受けたとはありません。
どうやら一定期間ログインできないこともあるようです。
当然、報酬にもかかわるでしょう。
④1週間程度で「報酬」に反映される
翻訳の送信から1週間後くらいに、マイページの「報酬」欄に、報酬金額が表示されます。
報酬の合計が1,000円以上になると、引き出すことができます。
メリットとデメリットはなにか?
「訳す YAQS」で副業するメリットとデメリットをみていきましょう。
メリット
「翻訳を仕事にする」ことを経験できる
案件受注はレベル別なので「レベルが高すぎる」他の翻訳者のことを気にする必要がありません。
収入はそれほど高くなくても、かけ出しの翻訳者にとって「翻訳を仕事にする経験」ができることは大きなメリットです。
「必要レベル」に悩まなくてもいい
「訳す YAQS」は翻訳者にとっても分かりやすいのが魅力です。
他のクラウド翻訳サービスの場合、「そもそも自分にできるのか」が分かりにくいことが多いです。
「訳す YAQS」なら、登録しているレベルに対して案件がきます。
「この案件は自分にはレベルが高すぎるんじゃ?」と悩むことはそう多くないはず。
依頼者の声を聞くことができる
翻訳を提出したあと、依頼者からフィードバックが届くことがあります。
また、「お気に入り登録」をしてもらえることもあり、嬉しかったです。
デメリット
案件メールが届く時間、頻度にバラツキがある
平日フルタイムで働いでる人は週末に受注したいですよね。
でも案件メールが届く時間と頻度にはバラツキがあります。
安定した収入にはならない
1日に何件も届くこともあれば、数日間1件も届かないこともあります。
「安定した収入」としてアテにすることはできないでしょう。
まとめ
「訳す YAQS」は、かけ出しの翻訳者にとって気軽に始められるサービスです。
まずは登録してテストを受けてみましょう。
»「訳す YAQS」
同時に、副業として翻訳を仕事にするためにできることは、何でもやってみましょう。
ほかのサービスも使おう
たとえば、自分の得意なことや好きなことを500円から販売できるココナラに登録して、翻訳スキルを出品してみるのもおすすめ(登録無料)。
»ココナラ
経験を積んで、クラウドワークスやランサーズなど他のクラウド翻訳サービスにも挑戦してみるといいでしょう。
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