『Animal Farm 動物農場』という本を読みました。
人間を追い払ったはずの農場で、豚の独裁がはじまる…?メルヘンに見せて、ちょっぴり不気味でこわいお話。
英語のレベルが易しいので、サラッと読めます。AmazonのKindle電子書籍なら99円。洋書の多読におすすめです。
Animal Farm
『動物農場』(どうぶつのうじょう、原題: Animal Farm)は、1945年8月17日に刊行されたジョージ・オーウェルの小説。とある農園の動物たちが劣悪な農場主を追い出して理想的な共和国を築こうとするが、指導者の豚が独裁者と化し、恐怖政治へ変貌していく過程を描く。スペイン内戦に自ら参加した体験を持つオーウェルが、人間を豚や馬などの動物に見立てることで20世紀前半に台頭した全体主義やスターリン主義への痛烈な批判を寓話的に描いた物語である。
引用元:Wikipedia
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日本語版『動物農場』
アニメ『動物農場』
三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー提供作品のようです。
Animal Farmのあらすじ
The Seven Commandments of Animal Farm(動物農場七戒):
1.Whatever goes upon two legs is an enemy.
二本の脚で歩くものは敵なり。2.Whatever goes upon four legs, or has wings, is a friend.
四本の脚で歩くもの、または翼あるものは味方なり。3.No animal shall wear clothes.
動物は衣服を着けるべからず。4.No animal shall sleep in a bed.
動物はベッドにて眠るべからず。5.No animal shall drink alcohol.
動物は酒を飲むべからず。6.No animal shall kill any other animal.
動物は他の動物を殺すべからず。7.All animals are equal.
すべての動物は平等なり。
イギリスの農場のお話。ジョーンズさんは酒を飲んでばかりの怠け者で、動物たちの世話もろくにしなかった。
不満を募らせた動物たちは反乱を起こし、ジョーンズさんや他の人間を農場から追放する。「動物農場」が誕生したのだ。
「すべての人間は敵だ」
動物たちは七戒を守り、労働して作物を収穫した。
豚はいちばん賢かった。彼らは自らを「頭脳労働者」と称し、豚の健康を守ることは農場のためだとして、牛乳と林檎を豚専用とすることを他の動物たちに納得させた。
ある日のこと。「動物はベッドにて眠るべからず」というルールに反して、豚がベッドで寝た。
「ベッドとは単に眠る場所のことである。禁止しているのは、人間が発明したシーツだ。我々はシーツを取り払って眠っている」
豚はこんな風に言って、他の動物たちを納得させた。みんな豚ほど頭が切れないから、納得させられてしまう。
そんなことが増えていった。人間のいなくなった動物農場では、豚が独裁政治をおこなうようになったのだ。
ルールを守らない動物には粛清が与えられた。七戒は、豚の都合のいいように形を変えていった。
「二本の脚で歩く豚」の行く先はどうなるのか。
Animal Farmを読んで
「豚の独裁」なんて、言葉だけ聞くと笑ってしまうけれども、動物農場の豚たちはなんともずる賢くて、こわい。
「なんかひっかかるなぁ」という、他の動物たちのモヤモヤ感が伝わってきます。反論できないけど、腑に落ちない感じ…
この作品は、ジョージ・オーウェルが政治的な背景をもって作り上げた寓話です。読みながら、「登場する動物たちすべてに当てはまる人々がいたんだろうか」と考えます。
内容が面白いことはもちろん、読みやすい英語レベルなのでおすすめ。
ぜひ読んでみてください。