アガサ・クリスティー著『And Then There Were None(そして誰もいなくなった)』を読了しました。
映画化されている作品なので、映画を観た感想なども書きます。
※このブログでは、ネタバレはしていません。
And Then There Were None
日本語版『そして誰もいなくなった』
「ミステリーの女王」代表作
この作品の著者は、「ミステリーの女王」といわれている推理作家、アガサ・クリスティー。
彼女を世界的なベストセラー作家にしたきっかけとなる作品です。
多くのミステリー作品に影響
この作品は、のちに世に出ている多くのミステリー作品に影響を与えているはず。
たとえば、ミステリー小説「三毛猫ホームズ」。著者の赤川次郎さんが日本語版の解説を書いていることを知ったとき、妙に納得しました。雰囲気が似ていると思ったからです。
「三毛猫ホームズ」シリーズ
「三毛猫ホームズ」シリーズは、わたしが好きな本のひとつなので、興味のある人は読んでみてください。猫好き&ミステリー好きにおすすめ!
And Then There Were Noneのあらすじ
「十人の小さな兵隊さん」
小さな兵隊さんが10人、食事に行ったら1人が喉につまらせて、残り9人
小さな兵隊さんが9人、寝坊をしてしまって1人が出遅れて、残り8人
小さな兵隊さんが8人、デボンへ旅行したら1人が残ると言い出して、残り7人
小さな兵隊さんが7人、薪割りしたら1人が自分を割ってしまって、残り6人
小さな兵隊さんが6人、丘で遊んでたら1人が蜂に刺されて、残り5人
小さな兵隊さんが5人、大法官府に行ったら1人が裁判官を目指すと言って、残り4人
小さな兵隊さんが4人、海に行ったら燻製ニシンに食べられて、残り3人
小さな兵隊さんが3人、動物園に歩いて行ったら熊に抱かれて、残り2人
小さな兵隊さんが2人、日向ぼっこしてたら日に焼かれて、残り1人
小さな兵隊さんが1人、1人になってしまって首を吊る、そして誰もいなくなった
引用:Wikipedia
イギリスの孤島に、8人の男女が招待された。
8人の職業、年齢はバラバラだった。ひとつだけ共通しているのは、招待主がオーエン夫妻であるということ。
島の持ち主であるオーエン夫妻はしかし、姿を見せない。島にいるのは使用人夫妻だけであった。その実、オーエン氏とは誰も会ったことがなく、実在するのかさえ疑わしくなってきた。
全員が不安に包まれるなか、とつぜん蓄音機で流された「告発文」。それは、全員の過去の罪を暴くものだった。
その直後、アンソニーという青年が酒を飲んで死んだ。コップには劇薬が残っていた。
その後、ひとりずつ、なぞの死を遂げる。おなじように、10体の人形が一つずつ消えていく。
その死に方は、童謡「十人の小さな兵隊さん」と同じであった。
「オーエン氏はこの中にいて、我々に罪の償いをさせるために島に招待したのだ」と確信する彼ら。はたしてその真相は…
And Then There Were Noneを読んだ感想
最後まで予想できない作品
終盤近くまですすんでも、ほんとうに結末が分からない作品です。
最後には、「え!」と驚かされる(ほかの紹介記事を読むと、同じような人が多かった)。
誰もがあやしい。でも、じつは誰も「黒」じゃないのか…?最後までひきつけられる作品でした。
映画『And Then There Were None』
ほどよいコミカルが良い
ストーリーから想像すると、ホラー要素さえ匂わせるような映画だと想像するかもしれませんが、恐ろしさはほとんど感じません。
ほどよい表現のコミカルさのおかげで、嫌な気分にならずにサクッと楽しめる映画でした。
原作とは違った魅力
映画と原作には違いがあり、その違いを楽しむことができます。本を読む前に映画を観れば、キャラクターをイメージしながら読めるのでおすすめ。
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