初めての案件を受け、無事納品まで終えたので、記憶が新しいうちに記事を書きます。
初案件はMTPE
初めての案件はMTPE案件でした。
原文ワード数÷作業期間で計算した1日の処理ワード数は、2070ワードでした。
実際には、1日3500ワードほど処理し(後半は4000ワード超)、見直しをじっくりやりました。
すべてプリントアウトして、原文と訳文を一字ずつ赤ペンでチェックする作業にほぼ1日かかりました。
初案件は、時給に換算すると800円でした。
所感と今後の予定
これまでの積み重ねに助けられる
案件を受けてから最初の2日間、地に足がつかないような感覚でした。緊張と不安により、食べられず、眠れませんでした。
「こんなにストレスを感じるなんて、翻訳の仕事をするのは自分には無理なんじゃないか」とまで思いました。
しかし3日目から、どんと構えられるようになりました。
類似特許の日本語訳と比べ「少なくともこれよりは、自分の方がいい訳ができている」と思えたのと、部屋に積みあがったノートや本をみて「自分はこれだけやってきたんだ」と思えたからです。
自分自身が積み上げてきたことに助けられました。
夫からは「仮に失敗しても命を取られるわけじゃあないんだし」と言われ、その言葉によっても救われました。
MTPEについて思うこと
MTPEは、翻訳の効率化を図れるいい方法だと感じました。
ただし前提として、原文を深く理解していることが必要です(MTPEじゃなくても言えることですが)。
自分で訳文を組み立てた上で、機械翻訳から納品訳文に完成させることが必要となります。
でなければ、役立つどころか逆に混乱させられることになってしまうからです。
今後も、受ける案件の多くはMTPEだろうと思います。契約した会社のうち2社は、積極的にMTPEを取り入れているようですから。
自分としては、報酬の面を考えれば、当然MTPE案件じゃない方がいいです。
しかし、今はとりあえず実務経験を積む段階にあると思うので、選り好みはしていません。
「MTPEは受けません」と言えば、おそらく今の私に仕事は来ないと思います。
ただし、MTPEやメモリマッチによるディスカウントのない仕事をする、ということは数年後の予定として常に頭に置いておきます。
今後の予定
納品後、チェッカーの方からよい評価を頂きました。
今回の案件を受けた会社から別の案件の打診を受け、さらに別の会社からも案件の打診を受けましたが、お断りしました。
次の案件を受ける前に少しの間、環境のさらなる増強に時間を使いたいからです。
また、1カ月前に受けていた翻訳会社のトライアルに校正(英日、特許ではなくメディカル)で合格していたので、その登録書類の準備もしなければなりません。
今週は、一泊の温泉旅行にいきます。翻訳で初めて稼いだお金は夫と楽しむことに使うと決めていました(お金が入るのは来月なのですがそれまで待てず^^;)。
少し休み、仕事環境をパワーアップして、その後は稼ぎまくりたいと思います。