化学・物理

【酸解離定数】pKaからKaを求める

Pka が与えられているときに、Kaを求める方法をまとめます。

KaとPka

Ka

Kaは酸性度定数(酸解離定数)である。Kaが大きいほど、酸が強いことを表す。

例として、酢酸CH3COOHで考えてみる。

酢酸は電離度が小さく、酢酸イオンCH3COO-よりもCH3COOHとして存在する方が安定であるため、分子が小さく、分母が大きくなる。

したがってKaは小さい値となり、CH3COOHが弱酸であることを示している。

pKa

PKaはKaの常用対数に、負の符号をつけたものである。通常、酸の強さはKaよりもpKaで表すことが多い。

KaとpKaの関係は以下の通りである。

pKa = -log Ka

pKa、つまり-log Kaは、「10をマイナス何乗すればKaになるか?」ということ。

pKaが小さいほど、酸が強いことを表す。

PkaからKaを求める

酢酸CH3COOHのPka=4.76から、Kaを求める。

Pka = -log Ka = 4.76

逆対数を使用してKaを求める。

-log Kaは「10をマイナス何乗すればKaになるか?」で、今回はその値が4.76である。

10^(-4.76) = Ka であるため、
電卓を用いて計算すると

Ka ≒ 1.74 × 10^-5

と求められる。

参考

J. McMurry 著、伊東 椒ほか訳(2017)『マクマリー有機化学 上 第9版』 東京化学同人

電卓

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